社是「心」について
ワタキューグループの基本方針を作成し、社是を「心」としたのは、1998年。
「清心記」の制定も2000年からのことです。
ワタキューセイモアが現在の経営陣になって始めたことですが、基本方針を唱和し、社員みんなが意識し始めたことで、この「心」は浸透しております。就職を希望する学生を始め、外部の人からも、ご評価いただいている社是は、私たちの誇りでもあります。
今から25年程前の話で、私が営業本部長だった頃のことです。ある支店に行った時、隣の商談ブースで、社員たちがある部門の効率が悪い件で会議をしており、その原因が、一人の女性社員の作業が遅いからだという話になっていました。その報告を聞いた社員のひとりが「その人をクビにすれば良い」と言っており、非常に驚きました。それまで「ワタキューさんは横柄だ」という言葉を外部の仕入先の方から聞いたこともありましたが、「なるほど、こういう所がいけないのか、このままではワタキューはダメになってしまう」とこの時自覚しました。
清次社長の時代、清次社長はもちろん、お母様のハルエさんも、村田家の人は腰が低く、お客様ばかりでなく、社員や仕入先の皆様、それこそ、ちょっとした物を届けに来るような業者の方にも頭を下げて、「おおきに、おおきに」「いつもご苦労さんです」「ありがとうございます」と話しかけられ、謙虚な姿勢を大事にされていました。私たちもそれを見てきていますから、私はそれが基本だと教育されました。
そこで、清次社長の持っていた「感謝の気持ちと謙虚な姿勢」を忘れてはならないという思いで、「創業時の原点にたち還り」で始まる、お客様に対してだけではない「基本方針」を作りました。
社是を「心」としたのは、そういう理由です。
ワタキューグループ基本方針
私達は創業時の原点にたち還り
- お客様には仕事をさせて頂いている
- 仕入先には売って頂いている
- 協力企業の方々には仕事をして頂いている
- 会社のみなさんには働いて頂いている
という感謝の気持ちと謙虚な姿勢で何事にも接する社風を醸成するとともに、誰もが思いやりの心を持ち、互いに協力し、人に誇れる立派な会社に勤めて良かったと思えるグループにする。
以上を礎としてワタキューグループの強固な石垣を構築するため社是を「心」とする。
経営理念
我々は企業の存在理由は社会貢献にある事を基礎とし
企業を通じてすべての人びとの健康と豊かな生活に寄与するべく
技術機能を発揮し顧客の要望に誠意をもって応え
最高の品質サービスの提供を続け信頼を得て永遠に会社の発展を目指す
創業時の原点に立ち還り時代の変化に対応しつつ
たゆまぬ努力と活動をもって経営基礎の確立と拡大を推進し
社会に報いると共に全社員の生活向上安定を計る事を理想とする