千葉佐倉工場を関東圏の新拠点に
千葉佐倉工場建設の目的は3つ。1つは関東圏の越谷工場、相模原工場のキャパシティが限界に近づき、機械メンテナンスに支障をきたす日曜稼働を続けていた。働くスタッフの環境はもちろん、生産を分散させる意味で、新たな工場は必要不可欠だった。2つ目はこれまで関東東南部の拠点がなく、配送効率が悪かった。千葉県エリアでの新たな拠点が求められていた。そして3つ目は2020年の東京五輪を見据え、開業が相次ぐホテルのリネンサプライ生産を受け容れること。
これらの目的を解決するために千葉佐倉工場の建設が決まり、プロジェクトはスタートした。
水・物流・人の条件を満たす土地を確保
大量のリネンを洗濯する工場の土地の選定条件はまず水が挙げられる。水資源の確保が求められ、かつ排水できる河川放流が必須だ。また、高速道路のICに近く、配送に便利な立地であることも目的を達成するためにははずせない。
それらの条件を満たすエリアが、千葉県佐倉市であった。スタッフの雇用面でも好立地だった。都心に近づきすぎても人は都心に流れてしまい、なかなか集まらない。これらを考慮し、すべての条件を満たす佐倉市の5,632坪の土地を取得。2014年、いよいよプロジェクトが本格的に動きはじめた。