なぜ、「心」を社是としたのか。代表取締役社長 安道光二のコメント
まだ営業本部長だったころのことです。ある支店に行ったとき、隣の商談ブースで、社員たちが生産部門の効率が悪い件で会議をしていました。その原因が、一人の女性従業員の作業が遅いから だという話でした。その報告を聞いた社員のひとりが「その人をクビにすれば良い」とその場で言ったのを聞き、非常に驚きました。それまで「ワタキューさんは横柄だ」という言葉を外部の仕入先の方から聞いたこともありましたが、なるほど、こういう所がいけないのか、このままではワタキューはダメになってしまうと自覚したのです。清次社長の時代、清次社長はもちろん、お母様のハルエさんも、村田家の人は腰が低く、お客様ばかりでなく、従業員や仕入先の皆様、それこそ、ちょっとした物を届けに来るような業者の方にも頭を下げて、「おおきに、おおきに」「いつもご苦労さんです」「ありがとうございます」という感じでした。私たちもそれを見てきていますから、私はそれが基本だと教育されたわけです。 だから、清次社長の持っていた「感謝の気持ちと謙虚な姿勢」を忘れてはならないという思いで、「創業時の原点に還り」で始まるお客様だけに対してではない基本方針を作ったのです。 社是を「心」としたのは、そういう理由です。 基本方針に書かれていることは、当たり前の、それこそ、人間社会全体の何にでも通じることです。でも、いざ行動するとなると非常に難しい。難しいけれど、やらなければ私たちの未来はない。 私はそう信じています。